木の机の上で、両手に持った木片の香りを確かめる手元

比べて初めて、自分の「好き」に輪郭ができる。

この記事の要点

  • お香の焚き比べは「同じ部屋・同じ時間・1日1本」。点けてすぐ・燃焼中・消えたあとの3回、短くメモします。
  • 2本を同時に焚くと香りが混ざって分からなくなります。1本ずつ、日を分けて順番に。
  • nagomi.の7つの香りは、各香りのページに載せている5項目(甘さ・スパイス感・ウッディ・香りの強さ・余韻。7種の中での相対比較。社内の評価で、測定値ではありません)で並べると違いがはっきりします。自分のメモと見比べると、好きな項目が見えてきます。
  • 5種を4本ずつ試すならお試し香(¥750・1本約7cm・約15分)。白檀とパロサントは入っていないので、約60本入りで試します。

お香の焚き比べは、同じ部屋・同じ時間帯に、1日1本ずつ焚くのが基本です。火をつけてすぐ、燃えているあいだ、消えたあとの3回、香りの印象を一言ずつメモします。条件をそろえて1本ずつ比べると、「なんとなく好き」が「木の香りで、甘さは控えめが好き」のような言葉に変わっていきます。

この記事では、家でできる焚き比べの準備と手順、そのまま使える記録表、そして答え合わせに使えるnagomi.の7つの香りの5項目の特徴を紹介します。香道の聞香(香木を灰の熱で温めて香りを聞く作法)とは別の、毎日の部屋で楽しむための焚き比べです(香道については香道とは?)。

Scent Finder 焚き比べる前に、候補を40秒で絞る。 香り診断へ

結論 — 同じ条件で1日1本、3回メモ

  • 同じ部屋・同じ時間帯 — 部屋の広さや時間が変わると、同じ香りでも感じ方が変わります。比べたいのは香りの違いなので、それ以外はそろえます。
  • 1日1本 — 前の香りが部屋や服に残っていると、次の香りを正しく感じにくくなります。
  • 3回メモ — 点けてすぐ(TOP)・燃焼中(MIDDLE)・消えたあと(LAST)。お香の香りは一本のあいだに移ろいます。
  • 1本目で決めない — 最初の1本は目新しさで印象が偏りがちです。同じ香りを時間を変えてもう一度焚いてから判断します。

準備するもの — お香・香立て・記録表

  • お香 — 比べたい香りを数種類。nagomi.のお試し香なら5種が4本ずつ(計20本)入っていて、1本約7cm・約15分の短い長さです。
  • 香立て — nagomi.のお香には付属していません。竹芯のないスティックなので、穴に挿すタイプの香立てか、灰に立てて使います(お香立ての選び方)。
  • 記録表 — 下の表を紙に写すか、スマホのメモでも十分です。

はじめて買う人への、購入者の声

「気になった点は、香立が付属しないこと。別途用意する必要があるので、初めて購入する方は合わせて準備しておくと安心です。」

— Fさん(お試し香・★5)

※ Amazon.co.jp のカスタマーレビューより引用(2026年2〜7月)。表記はそのまま掲載しています。2026年10月に中身を変える前(白檀入り)のお試し香へのレビューです。

焚くときは、燃え尽きるまで目を離さず、窓を数センチ開けるなどして換気してください。火の扱いはお香の火の安全にまとめています。

nagomi. お試し香(5種×4本)

5種×4本で、20日間の焚き比べ。

お試し香は、沈香・檜・金木犀・ホワイトティー・ジャスミンを4本ずつ。1本約7cm・約15分なので、一日のどの時間にも焚き比べられます。白檀とパロサントは入っていません。¥750(税込)

手順 — 5種×4本を、4周・20日で使い切る

各香り4本を、1周ごとに目的を変えて使います。1日1本なので、5種なら1周5日、4周で20日です。

周日数やること
1周目1〜5日目いつも焚く時間・部屋で、5種を1本ずつ。第一印象を3回メモする
2周目6〜10日目焚く時間を変える(夜に焚いた人は朝や休日の昼に)。印象が変わった香りに印をつける
3周目11〜15日目1周目の評価が高い順に焚き、「消えたあと」を重点的に見る。30分後に部屋へ戻って確かめる
4周目16〜20日目実際に使いたい場面で焚く(帰宅後・湯上がり・来客前など)。いちばん自然に使えた香りが、一本目の候補

火をつける前に、箱のままの香りも一度かいでおくと比べる材料が増えます。箱の香りと、燃えているときの香りはまったく別物だからです。

火をつける前と後で、印象が変わった声

「自分はマインドフルネス用に購入しました。そのままスッと嗅いでみると少し上品すぎるけど火をつけると化けます。」

— Aさん(白檀・★4)

※ Amazon.co.jp のカスタマーレビューより引用(2026年2〜7月)。表記はそのまま掲載しています。

nagomi. 香り監修 川辺一寛

川辺 一寛nagomi. 香り監修

火をつけた直後ではなく、炎を消して煙が安定してからの香りを確認します。

お香は火を使うものなので、多少の燃焼臭は必ずあります。そのうえで、燃焼臭だけが前に出ているのか、その奥に白檀や沈香、花、柑橘などの素材の香りがきちんと感じられるのかを見ます。

記録表 — 1本ごとに1行

書くのは一言で十分です。「青りんご」「甘い木」「重い」「すぐ消えた」のように、自分の言葉で書きます。5項目の点数は、5種の中で比べた自分の感覚でつけてください。

日・時間香り点けてすぐ燃焼中消えたあと甘さスパイス感ウッディ強さ余韻また焚きたい
記入例:1日目・夜檜青りんご木の香りすっきり12433○
 
 
 

※ 5項目の目安:甘さ=花の蜜や木のやわらかな甘さ/スパイス感=桂皮や丁子のような漢方を思わせる香り/ウッディ=木や香木の香り/強さ=燃えているあいだの広がり/余韻=消えたあとに残る香り。「また焚きたい」は◎○△の3つで。

答え合わせ — nagomi.の7つの香りを5項目で見ると

記録がたまったら、nagomi.が各香りのページに載せている5項目の特徴(社内の評価・5段階)と見比べてください。「こんな香り」の図と同じ値で、7種の中での相対的な位置を表したものです。測定値ではないので、自分のメモと違っていてもかまいません。違ったところこそ、あなたの好みが出ているところです。

甘さ 沈香2 白檀4 パロサント3 檜1 ホワイトティー2 金木犀5 ジャスミン4 スパイス感 沈香3 白檀2 パロサント2 檜2 ホワイトティー1 金木犀1 ジャスミン1 ウッディ 沈香5 白檀4 パロサント4 檜4 ホワイトティー2 金木犀1 ジャスミン1 香りの強さ 沈香4 白檀3 パロサント3 檜3 ホワイトティー2 金木犀3 ジャスミン3 余韻 沈香5 白檀3 パロサント4 檜3 ホワイトティー2 金木犀3 ジャスミン2
出典:nagomi. が各香りのページに載せている5項目の特徴(社内の評価・5段階。2026年10月時点。ホワイトティーは、香りページでは5項目の図ではなく軽やかさの目盛りで示しています)。7種の中での相対比較で、測定値ではありません。感じ方には個人差があります。濃い色は各項目でいちばん高い香り。
香り甘さスパイス感ウッディ強さ余韻
沈香23545
白檀※42433
パロサント※32434
檜12433
ホワイトティー21222
金木犀51133
ジャスミン41132

※ 白檀とパロサントはお試し香に入っていません。ホワイトティーは、香りページでは5項目の図ではなく「7種の中でいちばん軽やか」という目盛りで示しています。

5項目から読めること

  • 木の香りは、甘さで分かれる — 沈香・白檀・パロサント・檜はウッディが4〜5で並びますが、甘さは2・4・3・1とばらばらです。「木の香りが好き」でも、甘い木か甘くない木かで合う一本が変わります。
  • 花の2本は、余韻で分かれる — 金木犀(甘さ5)とジャスミン(甘さ4)はどちらもウッディ1。違いが大きいのは余韻で、金木犀3、ジャスミン2です。
  • 沈香は、甘さ以外の4項目でいちばん上 — スパイス感3・ウッディ5・強さ4・余韻5。深く長い香りです。
  • ホワイトティーは、どの項目も1〜2 — 7つの中でいちばん控えめで、空間に馴染む香りです。

自分の記録とのずれも手がかりになります。たとえば檜に「ウッディ」の高い点をつけたのに「また焚きたい」が△なら、足りないのは甘さかもしれません。その場合は、ウッディ4のまま甘さが3〜4ある白檀やパロサントが候補です。沈香が重く感じたなら、ウッディと余韻は高めのまま、スパイス感と強さが一段控えめなパロサントがあります。強さと余韻だけを詳しく並べた記事はお香の香りが強い・控えめはどこで決まる?です。

記録表から次の一箱へ

焚き比べで1位になった香りは、約60本入り(1本約13.8cm・約30分)で選べます。お試し香に入っていない2つは、5項目の位置から見当をつけてください。

  • 白檀(甘さ4・ウッディ4) — ジャスミンくらいの甘さと、檜くらいの木の香りをあわせ持つ位置です。インド白檀の甘さに、桂皮と丁子をさりげなく重ねています。¥999。
  • パロサント(ウッディ4・余韻4) — 沈香に次いで余韻が長く、甘さは沈香より一段上の3。やわらかな甘さのウッディに、ほのかなスモーキーと樹脂感。¥1,280。

短い一本で試してから選ぶ人は多いようです。サイトの「Amazonで購入」ボタンが押された商品のうち、62%がお試し香でした(2026年7月21日〜10月21日、押した人の数で集計。10月13日に中身を変える前のお試し香を含む)。また、nagomi.のAmazon販売データ(2026年9月下旬〜10月下旬の30日)では、商品ページを見た人のうち買った人の割合(ユニットセッション率)は、新しいお試し香が18.3%。約60本入りでいちばん高いジャスミン(18.5%)、次の金木犀(17.6%)と同じ水準でした(新しいお試し香は10月13日に中身を変えたばかりで、まだ見られた数が少ない時点の数字です)。

一本に決めなくてもかまいません。nagomi.の香り診断に答えた1,969人(2026年7月21日〜10月21日。約8割は広告から診断ページに来た人)のうち、47.2%が「その日の気分で、変えたい」と答えています(香り診断1,969件の集計)。記録表の上位2本を、朝用と夜用のように使い分けるのも一つの答えです。

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よくある質問

お香の焚き比べはどうやればいいですか?
同じ部屋・同じ時間帯に、1日1本ずつ焚きます。点けてすぐ・燃焼中・消えたあとの3回、香りの印象を短くメモしてください。2本を同時に焚くと香りが混ざるので、1本ずつ順番に試します。
1日に何本も焚き比べてもいいですか?
1日1本を基本にしてください。前の香りが部屋に残っていると次の香りを感じにくく、何本も続けて焚くと部屋の空気もこもります。5種なら5日かけて1周するのがおすすめです。
焚き比べに向くセットはありますか?
nagomi.のお試し香(¥750)は、沈香・檜・金木犀・ホワイトティー・ジャスミンの5種が4本ずつ、計20本入っています。1本約7cm・約15分の短い長さです。白檀とパロサントは入っていません。
香立ては付いていますか?
付属していません。竹芯のないスティックなので、穴に挿すタイプの香立てか、灰に立ててお使いください。
nagomi. 香り監修 川辺一寛

Supervisor

川辺 一寛nagomi. 香り監修

京都生まれ、京都育ち。株式会社若林佛具製作所にて四半世紀以上にわたり香りと向き合い、仏事コーディネーター・京仏マスターソムリエの資格を持つ。nagomi.では香りの方向づけと、淡路島の香司との焚き比べ・共同開発を担う。

お試し香に入っていない、木の甘さ。nagomi. 白檀(約60本)

お試し香に入っていない、木の甘さ。nagomi. 白檀(約60本)

甘さ4・ウッディ4。上質なインド白檀の甘さに、桂皮と丁子をさりげなく重ねました。甘すぎず重すぎない一本です。淡路島で製造・天然香料使用。¥999(税込)

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