道具は3つ。あとは、焚いてみるだけ。
この記事の要点
- お香を始めるのに必要なのは、お香本体・不燃の受け皿・火をつけるものの3つだけです。
- 受け皿は家にある陶器や磁器の小皿で代用でき、香炉や灰は続くと分かってからで間に合います。
- 最初の一箱は1種類を大量にではなく、少量を数種類そろえるのが失敗しない買い方です。
- nagomi. のスティックは長さ約13.8cm、一本で約30分。約60本入りなので1日1本で約2ヶ月分です。
お香を始めたいけれど、何をそろえればいいのか分からない。香炉、灰、香立て、火箸……お店で並んでいる道具を見ると、ひとそろえ買わないと始められない気がしてきます。
そんなことはありません。最初に必要なのは3つだけです。この記事では、その3つと、失敗しない最初の一歩をお伝えします。
お香の始め方 — 最初にそろえる3つ
結論から。必要なのは、お香本体・不燃の受け皿(香立て)・火をつけるもの。以上です。
1. お香本体
スティック型がいちばん扱いやすく、はじめての方に向いています。置き場所を選ばず、時間の見当もつけやすいからです。nagomi. のスティックは長さ約13.8cm、一本で約30分。半分に折れば約15分になります。
形の違いを知りたい方はお香の種類もどうぞ。
2. 不燃の受け皿(香立て)
火のついたものを置くので、燃えない素材であることが絶対条件です。陶器・磁器・金属・ガラスなど。
専用の香立てはもちろん良いのですが、家にある陶器の小皿でも代用できます。醤油皿、豆皿、コーヒーカップのソーサー。皿の上にお香を寝かせて置き、灰が外へこぼれない大きさであれば十分です。
ただし可燃物は不可。木の小皿、紙のコースター、樹脂のトレイ、布の上に直接、はいずれもいけません。皿そのものが熱を持つので、木のテーブルの上ではもう一枚敷くと安心です。詳しくは香立ての選び方へ。
3. 火をつけるもの
マッチでもライターでも構いません。マッチのほうが炎が柔らかく、火をつけている時間の感覚がつかみやすいと感じる方が多いようです。ライターを使う場合は、指が熱くなりにくい柄の長いタイプが扱いやすいです。
高い道具から入らなくていい理由
高い道具から入らなくていい理由は、道具は使い方が分かってから選ぶほうが、自分に合うものを選べるからです。香炉や灰、蓋つきの器、火箸。どれも良いものですが、最初に買う必要はありません。
理由は単純で、道具は使い方が分かってから選ぶほうが、まともなものを選べるからです。どのくらいの頻度で焚くのか、どこに置くのか、灰の掃除をどれだけ面倒に感じるのか。それは一週間ほど試せば分かります。分かってから選んだ香炉は、たいてい長く使えます。
逆に、始める前にひとそろえ買ってしまうと、使わない道具が残ることが多いのです。
| 最初に必要 | あとで足せばよい | |
|---|---|---|
| お香 | 少量を数種類 | 気に入った香りをまとめて |
| 置くもの | 不燃の小皿、または香立て | 香炉・香炉灰 |
| 火 | マッチかライター | 柄の長い点火具 |
| 片づけ | とくに不要 | 灰ならし・小さな刷毛 |
| 保管 | 元の袋・箱のまま | 密閉できる容器 |
香りは1種類に絞らない — 少量を数種類が失敗しない
最初の一箱は、1種類を大量に買うより少量を数種類そろえてください。香りの好みは焚いてみるまで分からないからです。これが、いちばんお伝えしたいことです。
香りの好みは、焚いてみるまで分かりません。説明文を読んで「白檀が好みだろう」と思っても、実際に部屋で焚くと印象が違うことはよくあります。逆に、名前だけでは選ばなかった香りが定番になることもあります。
だから最初は、1種類を大量に買うのではなく、少しずつ数種類。これが失敗を減らす、いちばん確実な方法です。
nagomi. でこれにあたるのがお試し香です。通常の半分の短寸を5種×4本、¥750。一本 約12〜15分なので、平日の夜に一本ずつ試しても3週間近く楽しめます。気に入った一種類が見つかったら、その香りを約60本入りで買えばいい。1日1本で約2ヶ月もちます。
選び方の考え方そのものはお香の選び方に、迷ったときは40秒の香り診断もお使いください。
最初の1週間の使い方 — こう試すと分かりやすい
最初の1週間は、一日一種類、同じ時間帯に一本が分かりやすい試し方です。同じ日にあれこれ焚くと、鼻が慣れて違いが分からなくなるからです。
- 1〜2日目 — いちばん穏やかそうな香りから。夜、寝る1時間前に一本。部屋のドアは少し開けておきます。
- 3〜4日目 — 別の香りへ。同じ時間・同じ場所で焚くと、前日との違いがはっきり分かります。
- 5日目 — 時間帯を変えてみる。朝や、休日の昼。同じ香りでも印象が変わります。
- 6日目 — 用途を変えてみる。読書中、作業前、来客の前など(お香の焚き方)。
- 7日目 — いちばん「また焚きたい」と思った一本を、もう一度。それが、あなたの一本です。
メモを取る必要はありません。覚えていた香りが、好きな香りです。
よくある初手の失敗、3つ
初手の失敗は、香りが強すぎるものを選ぶ・広すぎる部屋で一本だけ焚く・換気をまったくしないの3つに収まります。順に見ていきます。
香りが強すぎるものをいきなり選ぶ
売り場では「しっかり香る」と書かれたものが目を引きます。ただ、自宅の6畳でそれを焚くと、想像よりずっと強く感じることがあります。最初は穏やかなものから。物足りなければ足せますが、強すぎるものは戻せません。
広すぎる部屋で一本だけ焚く
リビング全体に香らせようとして、何も感じないと落胆する方がいます。一本でカバーできる範囲には限りがあります。まずは寝室や書斎など、小さめの部屋で。置き場所の考え方はお香の置き場所にまとめました。
換気をまったくしない
香りを逃したくないと、窓もドアも閉め切ってしまう。これは逆効果になりがちです。空気がまったく動かないと、香りは層になってこもり、鼻も早く慣れます。ドアを少し開けるだけで、香りは部屋全体にゆるやかに広がります。
「焚いたのに香らない」と感じたときはお香が香らないとき、火がうまくつかないときは火がつかない・すぐ消えるときの原因もどうぞ。
よくある質問
- お香を始めるのに最低限そろえるものは何ですか?
- お香本体、不燃性の受け皿(または香立て)、火をつけるものの3つだけです。香炉や灰、専用の道具は、続けるかどうかが分かってからで間に合います。
- 香立てがなくても焚けますか?
- 家にある陶器や磁器の小皿でも代用できます。皿の上にお香を寝かせて置き、灰が皿の外へこぼれない大きさのものを選んでください。木・紙・樹脂など燃えるものは使えません。
- 最初はどの香りを買えばいいですか?
- 1種類に絞らず、少量を数種類試すことをおすすめします。香りの好みは実際に焚いてみないと分からないためです。nagomi. のお試し香は5種×4本で¥750。通常の半分の短寸で、一本 約12〜15分です。
- 初心者がやりがちな失敗はありますか?
- 多いのは3つです。香りの強いものをいきなり選ぶこと、広すぎる部屋で一本だけ焚いて物足りなく感じること、そして換気をまったくせずに香りをこもらせることです。いずれも、量ではなく置き方と空気の動きで解決できます。
- 一本でどのくらいもちますか?
- nagomi. のスティックは長さ約13.8cm、一本で約30分です。半分に折れば約15分。各商品は約60本入りなので、1日1本で約2ヶ月分になります。
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