忙しさの波が、ふっと引く瞬間。
部屋の空気が、すっと澄む瞬間。
私たちはその瞬間を「なごみ」と呼び、
香りの力で、日常につくり続けています。
一日に、句読点を。
朝、窓を開けて空気を入れ替えるとき。仕事と暮らしの境目が欲しいとき。灯りを落として、眠りに向かうとき。日本の暮らしには古くから、香りで場を切り替える知恵がありました。
nagomi.のお香は、一本およそ30分。火を点けてから消えるまでの時間が、そのまま「間(ま)」になります。何かを足すためではなく、一日に句読点を打つための道具。それが、私たちの考えるインセンスです。
なぜ、枯山水なのか。
nagomi.のパッケージには、抽象的な和柄ではなく、実写の枯山水が全面にあしらわれています。デザインのテーマは「洗練された和」。枯山水のイメージと和モダンを融合させた、nagomi.のデザインの核です。
よく見ると、砂に描かれた紋様は、立ちのぼる煙のかたちに似ています。石のまわりに広がる砂紋は、香りが空間に広がっていく波紋にも見える。枯山水は、お香の香りを目に見えるかたちにした風景でした。
そしてもうひとつ。枯山水は、水を一滴も使わずに水を表す庭です。何が見えるかは、眺める人に委ねられている。見る人の数だけ風景がある枯山水と、焚く人の数だけ想いが立ちのぼるお香。この相似が、私たちがこの意匠を選んだいちばんの理由です。
棚に置いたとき、部屋の景色を邪魔しない。それでいて、手に取ると語れる意味がある。「洗練された和」とは、そういうデザインのことだと考えています。
ふたつの土地で、つくる。
京都の老舗は、たいてい京都でつくります。私たちは、つくりませんでした。
京都——約200年、香りを商い、香料の善し悪しを見抜いてきた目利きの街。淡路島——線香の生産量が国内最大の島。170年以上、香司の技を受け継いできた香りの島。
nagomi.は、京都が香りの方向を定め、淡路島が配合に落とし込む、ふたつの土地の共同作業です。産地の職人に教わってでも、焚いているあいだの香りを取りたかった。その結果がどう生まれるかは、こだわりのページで詳しくお話ししています。
ロゴの「i」からは、一筋の煙が立ちのぼっています。最後の「.」は、一日にそっと打つ句読点。小さなロゴのなかに、nagomi.のすべてが入っています。
私たちの約束。
- 香料
- 天然香料を使い、香りの立ち方と残り香まで自然に仕立てます
- 製造
- 淡路島の香司と共同開発し、日本国内でつくります
- 基準
- 箱の香りではなく、焚いているあいだの香りで判断します
- 価格
- 1本およそ17円。特別な日のためではなく、毎日のための価格(約60本入 ¥999〜)を守り続けます
100年先も、愛される香りを。
私たちは、香りがもたらす「なごみ」を大切にします。時代を超えて愛される香りを届けるために、伝統を守りながら、新しい可能性を創造し続ける。それが、京都で約200年香りと歩んできた私たちの、これからの仕事です。
¥999。1本およそ17円。試すのに、覚悟のいらない値段にしてあります。
まずは一本、火を点けてみてください。あなたの一日に、静かな句読点が打てますように。